たちばな

日本の伝統美を伝える“たちばな”の誕生です

大正三年創業の老舗であると同時に、常に時代の先を見て開発し続ける田代合金所。
日本の伝統工芸を修得すると同時に、常に新しい表現を探求しているアーティスト橘智哉。
この両者の出会いが錫(すず)の内装素材“たちばな”を誕生させました。
このたびは、その広報ツールを担当させていただきました。
海外にも“たちばな”を発信するというコンセプトからも、日本の文化の魅力を加えて“たちばな”を演出したいと考えました。パンフレットの形状には、古手紙を思わせる短冊折や経典のような蛇腹折を採用しました。また読み物としての機能面でも折をめくりながら読めるのでコンパクトでありながら、広げれば全体が俯瞰できることも特徴です。古来から親しまれている表現にはそれだけの利点もあるということなのでしょう。
タイトルも思い切って“たちばな”を使用するなど、英語圏には可読性がないことは承知の上、デザイン的にもすばらしいひらがなもブランドマークのように慣れ親しんでいただきたいと願っています。
裏面はメインとなる内装素材を全面に表現し、実際の壁面などにあてて仮サンプルとしても使用していただけるよう、屏風のようにしっかり立つ紙の厚さにしています。実際の内装では、1枚として同じものはない素材で作られているので、まるで壁面全体に描かれた1枚の日本画作品を思わせる装いです。

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(制作:2014年10月~)